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- 今日は宜しくお願いします。
- 福原
- 宜しくお願いします。
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- 最近はいかがですか。
- 福原
- 5月にユニット美人の東京・神戸公演が終わって、このひと月は自分がメインで動く本番がなかったんですけど、来週からFTPが主催する「地域における制作者勉強会」があります。勉強会の翌週には、名古屋と長野に買取り公演ためのプレゼンに行くので、その準備ですね。
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- 福原さんはその制作者勉強会でどのような役割をされているのでしょうか。
- 福原
- 一言でいえばゲストと参加者の橋渡しです。その勉強会としては、与えられたものを勉強するのではなくて、参加者の積極性を重視するんですね。それぞれのプログラムに招いたゲストと、参加者の交流がスムーズに行くように調整をしています。
言われてみて、初めて気付く
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- 福原さんが制作者になったのはどういうことがキッカケだったのでしょうか。
- 福原
- 立命館大学に在学中、京都橘大学(当時は京都橘女子大学)の小暮宣雄先生がうちの大学に非常勤講師として来られていたのですが、先生が担当されていた講義を受けたのが最初のキッカケです。小暮先生は松下グループが学生のアーツマネジメント活動を支援する「OBPアーツプロジェクト」に関わっておられて、そのプロジェクトに参加したのが次のキッカケですね。活動の中で、ダンスカンパニーCa・Balletのやすなみずほさん、劇団衛星の蓮行さんにお会いして、制作の手伝いを始めて、それからですね。
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- ご自身はもともとそういうのに興味があった?
- 福原
- 小劇場に、ということ? うーん。まぁ、実はなかったというか…、小劇場のジャンルがあるということを知らなかった。大学の同じクラスの子が学生劇団に入っていたというのもあって、学生劇団のお芝居はたまに観ていました。小劇場の作品を観たのは、小暮先生の講義で「小劇場のレビューを書く」という課題があって、アトリエ劇研にヤザキタケシさんのダンス公演を観に行ったのが最初です。舞台のことを知らないので、制作という仕事があることもそれまで全く知らなかったんですね。
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- なるほど。
- 福原
- 言われてみて、初めて気付くというか。
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- はい。
- 福原
- チケットを作ったり、広報をしたり、受付に立ったりと、それらを仕事として成り立たせている人の存在を知らなかった。
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- そういう裏方的な作業に興味がわいた、ということでしょうか。
- 福原
- 舞台の上のことに興味が沸いたという理由が大きいですね。生身の人間の表現というか。OBPアーツプロジェクトに参加し始めた頃は美術のジャンルで何かやりたいなと思っていたのですが、徐々に舞台芸術に惹かれはじめて。自分が舞台で何かやるのは考えられないけど、何かしら舞台に関わりたくて制作にたどり着いた。今は制作として、舞台に立つことがありますが。※1
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- なるほど。
- 福原
- あと、お芝居を観るのも、お芝居を観ているお客さんを見るのも好きなんですね。両方を同時にみられるのは制作というポジションしかないだろうと。
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- 今は、制作という仕事のどこが面白いんですか?
- 福原
- 自分の思うように、公演をいか様につくる事が出来るのが制作者の醍醐味だと思います。いま、自分が出来ているかは差し置いて。
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- 公演を作る?作品という意味ではないんですね?
- 福原
- 作品を含む、公演それ自体でお客さんを楽しませる事ができる存在なのかな
と。
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- 分かりました。
- ※1
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福原さんはユニット美人の作品中に「制作のフクチャン」として舞台上に登場します。あくまでも制作として、です。
精度、模索中
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- 今まで、制作として関わってきた仕事の中で、「これ以降仕事のやり方が変わった」みたいな経験ってありますか?
- 福原
- 具体的にこれ、とあげられないのですが、この半年ぐらいの自分の動きは、何年か経って振り返った時のひとつのターニングポイントになるかと思っています。あ、これではあかんなと。自分の持っている引き出しの少なさ、浅さに愕然としまして。これは色々と鍛えなと。
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- 鍛える。
- 福原
- 制作のひとつひとつの作業の精度をあげていくこともそうだし、ひいては舞台人として社会で生きていく力というのもあります。
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- どうやって引き出しを多くしたり深くしたりするかですが。
- 福原
- それは今まさに模索中…といったところでしょうか。どうすれば、相手に満足していただける仕事ができるか、それにはどうすればいいか考えています。
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- いけてないと。
- 福原
- そうですね。ユニット美人の前回公演でも、多くの方に迷惑をかけてしまったので。
4年
- 福原
- 今年の5月で制作というクレジットでチラシやパンフレットに紹介されるよ
うになって、一応、4年が経つんですよ。それまで舞台を観たこともなかったのに。
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- ある意味節目ですね。
- 福原
- 制作として初めてクレジットされた公演のときは本当に何も知らなくて、「舞台監督って何をする人?」みたいな状態でした。「全身、真っ黒い服に身を包んでいるこの方は??」と。自覚的に仕事をする中で、色々なことがだんだんとわかってきましたが。
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- もっと見えたり、扱えるようになっていけばいいですね。さて、今後どのように攻めていかれますか?
- 福原
- まずユニット美人としては、最近、NHKから運良く声をかけて頂いたり、日本のビジネスシーンのトップランナーが講師として名を連ねるビジネスフォーラムで、黒木と紙本もなぜか分科会の講師メンバーとして参加させていただいたりしているんですけど、それをこれっきりにしてしまうのではなくて今後に繋げて行きたいと考えています。私は面白い作品をつくって世の人々に観ていただくことだけでなく、舞台芸術のメソッドや俳優・ダンサーのスキルを活かした別の何かでも社会に参加したいと思っているので。
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- FTPとしては。
- 福原
- 設立当初はフリンジチケットや折込など制作代行業務を中心に行っていたのですが、近年はそれらに加えて、演劇の手法を使った「演劇で学ぼう!」プロジェクトをやるようになりました。それも次につなげていける仕事にしたいなと。昨年度、FTPが北海道で「演劇で学ぼう!」の環境編を実施したんですけど、今年はその時の受け入れ先と講師アシスタントとして参加した地元のアーティストが主導でやるようになったんですよ。FTPは講師の派遣もしていません。今後は「学ぼう!」をFTP以外の団体と全国各地で同時多発的にできればと考えています。2008年度は環境編・防災編を西日本を中心に全国8ヶ所で実施を予定していますが、各地で北海道のような展開ができるように働きかけたいと思います。
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- 教育系のワークショップが大きな仕事となるんですね。
- 福原
- はい。あとはこの間ユニット美人で高齢者施設に行って演劇ワークショップをやったんですけど、それが予想以上に面白かったんですね。ユニット美人のメンバーが書いたテキストを元にグループごとにお芝居を稽古して発表する、という内容でした。ユニット美人の二人が書く台本ですから「猿渡君は私のものよ!」「バカ!何を言ってるの!猿渡君の彼女は私よ!」といった少女漫画の古典のような台本なんですね。皆さん、希望して参加しているとはいえ、そんな内容を人前でするわけですから、やっぱりやりたくない、恥ずかしいとワークが進まないのではないかと、参加者の方々に対して先入観があったのですけど、裏切られました。平凡な言い方ですが、皆さん生き生きとして自分のグループの発表をしていらっしゃった。参加者の中には90歳代で、少しの時間も立つのがしんどいという方もおられたんですが、ご本人がやりたい、とのことで椅子に座って練習し、最後には発表しました。「また来て欲しい」という声を多くかけていただいたし、「自分達が演劇で人々の役に立った」と素直に思えることが出来たんですね。ですので、今後は高齢者向けのワークショップもやっていきたいというのが思惑としてはありますね。黒木も、もしよければ今後も行きたいと言ってます。
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- なるほど。
- 福原
- あとは、個人的にビジネススキルをあげるような勉強をしていきたいなと。
次につなげる
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- ビジネススキルについて伺う前に。ちょっと戻りますが、「次につなげる」というのは、営業改善という事ですよね。出来ればもう少し掘り下げてお話いただけますでしょうか。
- 福原
- そうですね。携わる事業ひとつとっても、全体でみても、もう少し有機的にならないものかなと考えています。もっと上手くできるはず。そのために自分のチームに必要だなと思っているのが「生産性」を高めるというテーマなんですよ。効率を上げる、という言い方の方があってるもしれませんが。今、経済評論家の勝間和代さんのビジネス書にはまっていることもあって。
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- ええ。
- 福原
- 個人の生産性、ひいては組織の生産性を向上させてチームが潤うようにしたいですね。具体的にはチーム内で働いていないように見える人をどのように変えて行くか、なんですね。どうすればこの人達を今以上に動くように変えられるんだろうということに凄く興味があります。今、ボスからチーム内のマネジメント的な役割を頂いていることもあって。
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- へえ。
- 福原
- こうしろ、と抑えつけてしまうとあまり良くないだろうと。でもある種のストレスを与えなければ、例えば出勤にたいする姿勢も変わりませんし。先月からはじめたのですが、出勤・退勤時間シートを一人一人に用意して手書きで記入させています。手書きなのはタイムカードを買うお金がないのと(笑)、レコードダイエット的な効果が出ないものかしらと。効果がでるかでないかは、これからなんですけど。
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- そうですね。
- 福原
- 変えて行くのには、色々な方法があると思うんですよ。例えば、先日とある会社の法人営業部長さんの話を聞く機会があったのですけれど、部下が出社していようといまいと、必ず一日に1回は電話しているらしくて。電話に出るまでかけるとおっしゃってました。
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- 組織内のコミュニケーションですね。チームというよりは、上司と部下の関係がよい方向に改善されていきそうですね。多分、毎日がミソなんでしょうね。
- 福原
- 効率を上げるには、そういう方法も探っていかなければならないと思っています。本当に日々、試行錯誤ですね…。
紙カップコップ
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- 今日は、福原さんにお話を伺えたお礼としてプレゼントがあります。
- 福原
- きたー。
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- 壊れやすいものですので・・・(渡す)。
- 福原
- これは・・・?(開ける)
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- それは、紙コップのクシャっとなった感じを表現したコップらしいですね。陶器製です。
- 福原
- へー、すごーい。
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- (インタビュー終了)
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