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きっかけ
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- 今日は、宜しくお願い致します。最近は、悪い芝居が終わって。
- 三國
- はい、終わりました。明日、選考会があって。で、決まるんですかね。僕は、直接関係ないと言えばないんですけど。
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- おじいちゃん役で。
- 三國
- おじいちゃん役で。あ、観てくれはったんですか。
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- ええ。面白かったです。
- 三國
- ありがとうございます。今までやった事なかったんで。まあ、どんな役でも初めてなんですけど。
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- 三國さんは、お芝居を始められたのは。
- 三國
- 大学の一回生からなので、丁度二年経ったのかな。三年目突入ですね。
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- 最初は、西一風に入られたんでしたっけ。
- 三國
- はい。悪い芝居がしっかり劇団として動き出す前の、プロデュースでやってる時ですね。
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- まだ、学生会館の練習場で公演してた時の。
- 三國
- ええ。最初はお手伝いみたいな感じで、「ちょっとでいいから映像作ってくれへんか」と言われて、それぐらいなら出来るという事で参加してたら2年前の作品の「疑問符家族」という作品のキャストに欠員が出て、そこで僕に声が掛かったのが始まりですね。
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- はい。
- 三國
- そこからは、山崎さんの作品全てに関わり、気づけば団員ですね。
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- ああ、なるほど。もう、二年。
- 三國
- 二年ですね。いやー。早いですね。
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- こないだの「ベビーブームベイビー」ですが、ご自身の手ごたえはいかがでしたか。
- 三國
- 今までが、アトリエ劇研であるとか、スペースイサンであるとか、舞台しっかり組んだら客席が50人前後の劇場でしかやった事が無かったんですね。
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- ええ。
- 三國
- でも、今回はキャパシティが100人と、単純にホールが大きくなったので、感覚がだいぶ違うなというのがありました。
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- それは、どのような。。
- 三國
- 今までは、お客さんが身近な感じがしたのですが、今回は舞台上から見れば遠い位置までお客さんがいまして。僕はあまり経験がないので、難しかったですね。
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- ああ。
- 三國
- 同じ事をやろうとしてもお客さんが遠くて、最初は中々感じがつかめませんでした。ホールの規模にどんどん慣れていかなあかんな、という感じですね。今は。
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- 役どころとしては、初めての経験で。
- 三國
- 初めて、でしたね。
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- 徘徊してましたからね。
- 三國
- はい(笑う)。まず山崎さんに言われてたのが、「若い人がやりがちなおじいさんにならんといてくれ」と。で、普段道を歩いているときも、おじいちゃんおばあちゃんをじーっと見て。
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- 観察ですね。
- 三國
- そういう3ヶ月でしたね。・・・え、老人に見えました?
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- ええ、でも三國ゲナンにも見えました。ところどころ。
- 三國
- そこですよ、そこを如何に排除するかがポイントだったんですけど、難しかったですね。僕は僕なんで。
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- 今回の公演、役者の他にも色々苦労されたかと思いますが。
- 三國
- いや、今回は役者に集中できましたね。スタッフワークをそんなに手伝う訳でもなく。老人になるための苦労というのはありましたけど、3ヶ月間、恵まれた環境でやらせてもらいました。
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- 3ヶ月。前々回の「性春群像劇のススメ」が・・・。
- 三國
- 5月の終わりで、6月の1日から稽古が始まり、本番まではぶっ続けでしたね。この半年はずっと。
新しい経験
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- 一体、悪い芝居の作品というのはどのような進められ方で作られていくのでしょうか。例えば、今年の最初に劇研でやったのは、タイトルは非常にオシャレで下品な「イク直前二歌エル女」ですが。
- 三國
- 山崎さんの作品というのは、既に台本が書かれている状態で稽古が始まるんですね。あの人に関しては、書けないという事が今のところなく。しかし、「イク直前二歌エル女」に関してはあえて、一週間ぐらい前になってやっと最後の部分を作りました。
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- なるほど。
- 三國
- ですから、2時間の芝居の1時間40分までしか稽古場では作らないで、残りの20分は稽古を積まずに、流れだけ作っておくという形でやりました。
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- へえ。
- 三國
- あれはあれで、結構新しい経験で楽しかったですね。しっかりと稽古を積む団体ですので。見ている方にも、そこだけ変化があって楽しかったと。
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- あの公演から、ループ芝居が非常に目立つようになってきましたね。おなじ演技を何回も繰り返すという手法ですが。
- 三國
- そうですね。
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- グルービーな。面白い特徴の一つですよね。
- 三國
- ええ、気に入って使いますよね。
役者は役を振ってもらえなかったら失業
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- 今後、役者としてはどのような感じで進めていかれるのでしょうか。
- 三國
- これは、山崎さんもよく言ってるんですが、「役者は役を振ってもらえなかったら失業」だと。
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- ええ。
- 三國
- 僕は、与えてもらえる限りはやろうという感じですね。与えられたものを。
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- 今後の役者としての攻め方としては。
- 三國
- そうですね。誰でもそうかもしれませんけど、「僕」というのが強いのではないかと。それを良い意味で崩していきたいですね。最後には自分に戻ってくるのかもしれませんけど、出来るようになってから戻りたいなという理想があって。
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- ああ・・・。
- 三國
- そんなに器用な役者ではないので。新しい役を振ってもらえるなら、どんどん自分を崩してやっていきたいなと思いますね。極力、囚われないように。
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- なるほど。今回は、例えば何を崩せましたか。
- 三國
- そうですね。今回は老人という、自分が経験しえない役でしたので、その人の視点やゆっくりした動作とか、老人だから腰が曲がる、何故曲がっているのか、とか。そういう側面を分析していきましたね。
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- はい。
- 三國
- 今までは青年役が多かったので、言ってしまえば「僕」で出来てしまったんですよ。僕自身、そういうやり方で満足してしまう事もあったんですけど、今回に関しては研究が必要でした。そうしなければ、どうにもならないという。
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- ええ。
- 三國
- 結局、自分にはない視点を持とうとした、というのが一番大きな崩し所でしたね。
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- 今日は、お話を伺えたお礼にプレゼントがあります。
- 三國
- あっ。
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- どうぞ。
- 三國
- 開けても大丈夫ですか。
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- はい。あ、ビリビリに破いて頂いても。
- 三國
- (開ける)何ですかこれ。
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- 軍手ですね。
- 三國
- 軍手。すげえ。新日本軍手。ありがとうございます。是非とも使わせていただきます。
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- どうぞ。
- 三國
- こんなんあるんですね。
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- そうなんですよ。
- 三國
- あ、僕もですね、プレゼントを。リンゴ飴です。
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- おお。ありがとうございます。
- 三國
- 晴明神社でお祭りやってたんで。
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- あ、何かやってるみたいですね。ありがたく頂戴します。
(インタビュー終了)
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