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- もう、上海公演が終わって。何ステージあったんでしたっけ?2ステでしたか。
- 筒井
- そうですね。今回は「男亡者の泣きぬるところ」の中国版で、一部を中国語でやりました。
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- いかがでしたか。舞台から見ての、客席の反応ですとか。
- 筒井
- もの凄く良かったですね。意外に。単純な動きやネタとかが受けていました。字幕も良いタイミングで出るし。むしろ大阪よりも沢山受けましたね。
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- へえー。凄いなあ。お客さんは、どんな層が来ていたんでしょう。
- 筒井
- いや、若者が多かったですね。普通の。ただ、A席・S席が設定してあって。S席はただの1列目だったんですけど・・・。
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- ええ。
- 筒井
- そのS席が300元して。1元は16円なんで、結構な値段でしたね。で、A席が80元なんですよ。
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- そんな差があるんですか。
- 筒井
- 小劇場とかだと逆に1列目は観にくい事があるじゃないですか。何か、そういう所に、感覚の差があるのかなと。
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- なるほど。
- 筒井
- でも、物価が安かったですね。チョコレートとか、3〜5元だったので。そこで80元も払うのは贅沢なんでしょうね。娯楽に関してはお金が懸かるという認識もあるんですかね。
- 筒井
- その劇場さんは、上海では一番有名な、小劇場のホールでは有名なところで。言うたらMOVIXみたいなシネコンのような施設ですね。
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- へえ。
- 筒井
- 1階にも2階にも3階にも劇場があるみたいな。
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- 夢のような場所だ。
- 筒井
- 凄いですよ、そんなのが京都にあったらたまらないですよ。でも、そこは稼働率もすごくて。年間600本も公演があるらしいんですよ。
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- へええ。そういう場所があるのも凄いんですが、それだけの数の劇団があるのが驚きですね。
- 筒井
- 何かもう、凄いですね。ものすごい数で。で、今回「男亡者」で参加した演劇祭は、各国から劇団を結構招いていて。
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- ですね。
- 筒井
- 1日目の夜から仕込みだったんですよ。まず僕らの前の劇団さんがまずハケないと何も出来ないんですけどね。
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- はい。
- 筒井
- その人達がまた遅いんですよ。ハンガリーの劇団で。
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- ハンガリアンが。
- 筒井
- バイキングの子孫が。
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- そう言われたら遅そうなイメージありますね。悪いけど。
- 筒井
- ハンガリアンも二日で2ステしたらしいんですけど、初日とくらべて芝居が30分長くなったと。
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- そんなに長くなるというのは聞いた事がないですね。
- 筒井
- 何か会話劇だったみたいなんですけどね。まあキャストがやたらいるんですね。しかもデカくて。
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- しかし世界中にいますね。演劇人が。
- 筒井
- いますね。で、終わったら終わったで、次は仕込みがあるから撤収してくれなきゃならないのに舞台で何十人も集まって反省会を始めてるんです。
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- うわ、キツい。
- 筒井
- ずっと帰らないし。
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- 上海で。
- 筒井
- 上海で(笑う)。演出の人が「今回はダメだった」みたいな顔していて。
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- 色々大変だったんですね。
ハカイダー
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- 筒井さんがニットに入ったのは、いつからでしたっけ。
- 筒井
- 新京の動物園からですね。元は仏教大学の紫だったんですけど。ごまさんとか大木さんとかとは被ってないんですけど。
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- ええ。
- 筒井
- 1回生の時のニットの旗揚げ時にも、まあお手伝いとして参加して、それからですね。
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- そしてハカイダーとなり。
- 筒井
- ハカイダーはニットキャップ1年目の間だけですね。
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- ハカイダーとは一体・・・?
- 筒井
- ハカイダーとはですね、今は亡きといったらアレですが板橋薔薇之介から、「お前はもうちょっと殻を破れ」とか「はっちゃけたキャラクターは、まず芸名から」という感じで付けられたんですね。
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- 付けられた。
- 筒井
- ハカイダーと言ってもヒーロー物ではなくて。僕は実家がお寺なんですね。
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- ああ、なるほど。だからか。
- 筒井
- そう、破戒僧から来ていて。戒律やルールを破ってめちゃくちゃしたれ的な感じで。
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- (笑う)だから。へえ。
- 筒井
- それが由来ですね。今ハカイダーって呼ぶのは岡嶋さんくらいですね。それが1年間続いて。
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- 1年だけだったんですね。
- 筒井
- まあ、1年目がですね、「スローライフとことこ」という企画をやっていてすごくしんどかったんですね。5回を通じて、新しいライフスタイルを提案するという。
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- ありましたね。
- 筒井
- 「おっぱいブルース」「喉骨のフルート」「愛のテール」「フェイスレコード」「虹のカマドウマ」。その期間、僕はハカイダーでした。で、ニットキャップとしてのデビューは「喉骨のフルート」でしたね。
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- バスローブとか着てましたね。
ニット病
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- 今後、筒井さんは役者としてどんな感じで攻めていかれますか。
- 筒井
- 攻め方・・・。やっぱり、会話劇向いてないなあと(笑う)。
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- おお。
- 筒井
- 向いていないというか、動きたがるんですよ。落ち着きがないというか。次の「愛のテール」で、どれだけ自分の欲を・・・
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- 破壊できるか。
- 筒井
- うん、自分のそこを突き詰めて、疲れたとなった時に、静かなものをやれればいいなと思っています。
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- そうですね。
- 筒井
- この間、rimという劇団の作品に出させてもらったんですけど。
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- 「かえる」でしたね。
- 筒井
- 「かえる」ですね。中々ね、難しいというか。思った事が出来ないというか。やっぱりニットキャップ大好きなんで・・・。
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- というのは。
- 筒井
- お客さんに分かりやすく正面を向いて演技したりとか、そういうのがつい出てしまう。ニット病と言われているんですけど。
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- まあ、サービスというんですかね。
- 筒井
- うーん、サービス精神が強くなってしまう。劇団にいると。でもやっぱりそれで、ちょっとずつ劇団としても個人としても能力的に向上出来てこれたというのもあるんですけど。
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- そうですね。ええ。
- 筒井
- 「お客さんに媚びきろう」と(少し笑う)。
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- 媚びきる。
- 筒井
- その上で、お客さんの予想を上回ろうというスタンスですね。
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- 私は、そういうサービス精神と、ごまさんの文学的な雰囲気を、作品ごとに適切なバランスで保っているのがニットの凄いところだと思います。
- 筒井
- そこのバランス感覚は絶妙ですね。ごまは。
M
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- 筒井さんにとっては、舞台上で演技をするというのは、生きていく中でどのような事なんでしょうか。
- 筒井
- ああー。
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- まあ、ニットにせよ外部出演にせよ、公演の最初から最後までに関わるというのはどういう事なのか、お聞きしたいんですが。
- 筒井
- うん。そうですね。あまり気持ちの良いものではないですね(笑う)。
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- ああ。
- 筒井
- 絶えず、プレッシャーやストレスが掛かる、のだけどまだ立ってる。実は逆に、追い詰められたいんじゃないかな。
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- 追い詰められたい。
- 筒井
- そういう、しんどいのが好きな、Mなんじゃないかな。
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- 舞台上に上がる快感みたいなものはありますか。
- 筒井
- それはもちろんあります。ウケたら嬉しいですし。何だろうな。
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- ・・・。
- 筒井
- まあ、演劇やってる人ってしんどいしんどい言いながらやってるし。そういう体質の人が多いんじゃないですかね。相当。でも、しんどいのが終わった後のお酒がおいしいとかはありますね。
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- 本日は、お話を聞かせて頂いたお礼にプレゼントがあります。
- 筒井
- あ、いいんですか。
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- どうぞ。
- 筒井
- ありがとうございます。見ても。
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- どうぞ。
- 筒井
- 何だろう。お礼も何も持ってきてないんですけどね・・・。上海から帰ってきたノリで喋ってるだけですしね。
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- いえいえ。
- 筒井
- (開ける)これはなんですか?
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- 水筒ですね。
- 筒井
- 水筒。カッコいい。
(インタビュー終了)
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